
「マップに相談」とは、Googleマップに搭載されたAI対話機能で、ユーザーが会話形式で条件を伝えると、AIが地図上の店舗や施設から条件に合う候補を提示してくれる仕組みです。2026年8月に日本での提供が始まり、従来の「キーワードで検索して自分で絞り込む」使い方から、「AIに相談して提案を受ける」使い方へと検索体験が変化しつつあります。店舗を運営する事業者にとっては、この新しい検索導線にどう対応するかが今後の集客に直結します。
マップに相談とは何か
マップに相談は、Googleマップ上でAIに質問を投げかけると、その場の条件や過去のやり取りを踏まえて場所を提案してくれる機能です。例えば「今日の夜に子連れで入れる居酒屋」「駅から歩ける範囲で予約不要の美容室」といった曖昧な希望でも、AIが地図情報と照らし合わせて候補を絞り込み、回答の中に関連リンクや追加の質問候補も示してくれます。
これまでのGoogleマップ検索は、ユーザーが自分でキーワードを入力し、表示された一覧から条件に合うものを選ぶというスタイルが中心でした。マップに相談では、ユーザーが対話を重ねながら条件を伝えることで、AIが代わりに絞り込みを行う点が大きな違いです。ナビゲーション中や店舗ページを見ている最中にも呼び出せるため、検索から来店までの導線がより短くなる可能性があります。
マップに相談の使い方
マップに相談の操作自体はシンプルで、特別な設定は不要です。基本的な流れは次のとおりです。
- Googleマップアプリを開き、「マップに相談」アイコンをタップする
- 知りたい条件を会話形式で入力する(例:「雨の日でも行ける観光地」)
- AIが提示した候補を地図上で確認する
- 気になる候補について追加で質問し、回答を深掘りする
- 過去の相談内容は履歴から後で見返すことができる

パソコン版のGoogleマップでも同様に質問を入力でき、AIによる回答に加えて関連リンクが表示されます。ナビ中に立ち寄り先を探したいときや、旅行先で店舗を比較したいときなど、利用シーンは幅広く広がっています。
店舗側がマップに相談で選ばれるための準備
マップに相談でAIが候補を提示する際、判断材料になるのはGoogleビジネスプロフィールに登録された情報と、蓄積された口コミです。店舗側が普段からこれらの情報を整えておくことが、選ばれる確率を左右します。
基本情報と写真の整備
営業時間、定休日、電話番号、対応可能なサービス(予約可否、駐車場、子連れ対応など)といった基本情報は、AIが条件マッチングを行う際の重要な材料になります。情報が古いままだと、せっかく条件に合う店舗でも候補から外れてしまう可能性があります。店舗の外観や内観、メニューの写真も定期的に更新しておくことが望ましいでしょう。
口コミの内容と返信
口コミの件数だけでなく、口コミ本文に含まれる具体的な表現(「子連れで利用しやすい」「駅から近い」など)がAIの回答生成に使われやすいと考えられます。私たちが日頃のGoogleビジネスプロフィール運用で確認している範囲でも、口コミへの丁寧な返信を続けている店舗ほど、検索結果や地図上での印象が安定しやすい傾向があります。口コミ対応に手が回らない場合は、口コミ返信を代行してもらう方法を検討するのも一つの手です。
活用時の注意点とよくある失敗
マップに相談は便利な機能である一方、店舗側が誤解したまま対策を進めると効果が出にくいケースもあります。注意すべき点を整理しておきましょう。
- 情報を更新すればすぐに順位が上がると考えてしまう:AIの提示は蓄積された情報の総合判断であり、一度の更新で劇的に変わるものではありません
- 口コミの数だけを増やそうとする:内容が薄い口コミより、具体的な利用シーンが書かれた口コミの方が参考材料になりやすいと考えられます
- カテゴリ設定を曖昧にしたままにする:業種カテゴリが実態と合っていないと、条件に合う相談があっても候補から漏れる可能性があります
- 一度整備して放置してしまう:営業時間の変更や臨時休業を反映し忘れると、誤った情報がAIの回答に使われるリスクがあります
こうした基本的な情報整備は、マップに相談に限らず通常のGoogleマップ集客の施策とも共通しています。マップに相談だけを特別視するのではなく、日頃のMEO対策の延長として捉えることが現実的な向き合い方です。
今後の集客戦略にどう組み込むか
マップに相談のような会話型検索の広がりは、店舗情報を「人が読む文章」として整える重要性を高めています。キーワードを羅列するだけでなく、AIが自然な文脈で引用しやすい情報を用意することが、これからのMEO対策の軸になっていくと考えられます。
自店の現在地を把握するためには、まず通常の検索でどの順位に表示されているかを確認しておくことも役立ちます。無料でできる順位チェックの手順を使い、定期的に状況を確認する習慣をつけておくとよいでしょう。情報整備と並行して、AIがどのような文脈で店舗を取り上げやすいかを意識した情報発信を続けることが、長期的な集客の安定につながります。
私たちBRio Designは、京都を拠点にグラフィックやWebデザインを手がけるとともに、Googleビジネスプロフィールの運用代行サービス「MEO Graph」を通じて、店舗の基本情報整備や口コミ対応といった日々の運用を支援しています。マップに相談のようなAI検索の広がりにも対応できるよう、デザインとマーケティングの両面から店舗の見られ方を整えるお手伝いが可能です。Googleマップでの見え方に不安がある方は、お気軽にご相談ください。
執筆者




